ケース③
住宅ローンという重要な決断を流れで決めていたり、不十分な知識で進めている人が見受けられます。
様々な角度から事例と共に紹介をし、参考にして頂ければと思います。
第3回目の事例は、収入が足りない場合の対応です。
表面上の年収がなくても大丈夫
改めて我が家のパターン。
実は、前年度年収(源泉徴収票ベース)では、ローン審査上、返済比率的に恐らく足りていません。
我が家は、収入応じた比率でペアローンを組んでいます。
相手の契約には、お互いに連帯保証人として入っておりますので、表面的には総額借りているのと大差ないですね。
とはいえ、妻単独の収入では、私が連帯保証人に入っても厳しい水準。
具体的な妻の前年度年収は、2,600千円ちょっとです。
ただし、これには理由がありまして、単純に育休明けで、月収が12ヶ月分フル計上されていない為です。
住宅ローン申込み時に必要な持ち物の案内で、源泉徴収票等を依頼されます。
理由があって低いのにそのまま提出して、収入が足りない理由だけで否決。
実は育休明けで半分しか計上してないだけで、審査上は勿論、生活費としても問題ない…このようなケースは少ないと思っているのですが、ゼロではないと思います。
(実務上は、不動産の担当が金融機関に事情を説明して、交渉に入ると思います)
我が家のように、ネット審査を上げる場合、しかも源泉徴収では際どい時は、復帰後の月収(直近3ヵ月平均)×12で算出したり、育休前の源泉徴収票を使って相談です。
金融機関によって対応(必要書類)が変わってきますので、お申し込みする所に聞いてみてください。
同様のケースでは、転職後の最初の源泉徴収票も低くなりがちです。
もう1年待って、月収12ヶ月分がフル計上されてから住宅ローンの申し込み…というのは機会損失に繋がりますね。
特に事情もなく年収が低いんだーという方もいらっしゃると思います。
親も働いているけど、まとまった金額での援助を期待するわけにはいかない、でも全面的に協力してくれる…。
特殊なケースでの相談にはなりますが、連帯保証人にはせずに収入合算で親にも入って頂き、返済比率をクリアするなんて場合もございました。
住宅ローンはパッケージ化されており、スコアリングでほとんど機械的な審査で決まりますが、個別対応で相談に乗るケースも少なくありません。
個人的な感想としては、都市銀行や地域のリーディングバンクは、事務的に処理をこなしており、それ以外の金融機関では、なんとかできないかという目線で相談に乗っているような気がします。
あくまで、最初からできないもの(ルールや道徳的にやってはいけないもの)を無理矢理進めるのではなく、特定の事情により事務的に進めてしまうと弾かれてしまうものを柔軟に対応できるかの話になります。
それらの対応ができる組織、そして担当に会えるかは運の要素も大きいと実感しています。